受験生を持つ親御さんへ
予備校に通う19歳の娘の様子が最近おかしい。
相談者は、40代の母親。
娘は予備校から帰宅後、夕飯や入浴を済ませ、疲れて眠るものの、夜中の2時や3時に起きだして、勉強しなくちゃとバタバタ、ゴソゴソ、挙句の果てには、お腹がすいたとカップ麺やスナック菓子を食べだす。
お腹が満腹になると、床に戻って娘は寝てしまう。母親は気になってそれから寝付けない。
母親自身も寝不足で辛い。どうにかならないものでしょうか?という内容のご相談でした。
まずは単純に考えても、胃腸に負担をかけてしまいます。
また、睡眠サイクルを今のうちに整えておかないと、必死で勉強したことが、本番に発揮できるかという問題も出てきます。
朝の起床は、やはり、起きられないとのこと。なかなか布団から出てこない。
受験まで残りの時間、あせる気持ちはわかりますが、このままでは「受験うつ」になりかねません。
予備校でしっかり勉強した分、自宅ではリラックスして過ごせるよう、また生活リズムを整える事を第一に考えるようお伝えしました。
生活リズムが不規則になると、ホルモンの分泌サイクルが崩れるなど心身ともに不調をきたし、うつ症状は、ますます増悪します。
また、普通の人と違う生活をしているという後ろめたい思いが、受験生をさらに精神的に追い詰めてしまいます。
生活リズムの管理は、受験生を持つ親御さんにとって最も大切な仕事だと考えていいでしょう。
朝には、起きることが楽しみになるようなことを親が用意してあげることが必要です。
1日の中で、最も楽しいことを朝に行うという生活習慣を、親が一緒に取り組んであげましょう。
どんな病気も早期発見が重要なのですが、うつ症状は心の問題で、しかも受験生は自室にこもって勉強する時間が長いだけに、症状が重くなるまでご家族は気がつかない場合も少なくありません。
子どもの異変にいち早く気づくことができる貴重な機会として大切にしていただきたいのが食事の時間です。
とは言っても、朝食は慌ただしくとる場合が大半ですし、昼食は自宅でとることが少ないでしょう。 だからこそ、自宅で比較的長い時間をかけて食事をとることが多い夕食こそが、うつ症状が出ていないかどうかをチェックする絶好のチャンスです。ご家族が子どもをよく観察すること、子どものSOSを見逃さないことが大事です。
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